アスベストとは
アスベストは石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれる、天然の鉱物繊維です。
安価で加工をしやすいことから、耐熱・保温・防音・絶縁等を目的としてあらゆる場所で使われてきましたが、1690年代から健康被害報告が出るようになり、2004年には原則として全面使用禁止となりました。
規制前に建てられた建物の中には、まだアスベストが残っているものが多く、順次除去が待たれている状況です。
アスベストはなぜ危険なのか?
アスベストの繊維は非常に微細で、肉眼では確認することができないほど細かく、また自然界では分解されることもありません。これらの繊維が空気中に飛散し、人がそれを吸い込むと、繊維は肺の奥深く、肺胞まで達し、一度体内に入ると外に排出されることなく蓄積されていきます。この蓄積が原因で、アスベスト関連の健康被害が発生するリスクが高まります。
アスベストの潜伏期間
特に危険なのは、アスベスト繊維の吸引後、身体に症状が現れるまでに長い潜伏期間があることです。吸引してから10年から40年という長期間経過した後に健康被害が顕在化するため、「静かな時限爆弾」とも称されます。この長い潜伏期間は、アスベストが引き起こす健康リスクを特に厄介なものにしており、初期段階での対応の難しさを物語っています。
人体への安全と健康を守るための専門的取り組み
隅田工業では、このようなアスベストの危険性を深く理解し、アスベストが含まれる建材の適切な管理や除去作業を通じて、人々の健康と安全を守るための取り組みを進めています。アスベストに関する正確な情報提供と専門的な対策が、これらのリスクを最小限に抑える鍵です。もしアスベストに関する心配や不安があれば、隅田工業までご相談ください。専門の知識と技術を持つ我々が、安全な環境を確保するために全力でサポートいたします。
人体への影響
アスベストにより発症する病気は、悪性中皮腫、石綿(アスベスト)肺がん、石綿(アスベスト)肺、胸膜肥厚斑、良性石綿胸水(胸膜炎)及び びまん性胸膜肥厚です。
アスベスト肺は、肺に蓄積された異物のために慢性的な呼吸困難になります。
悪性中皮腫は、腫瘍のために肺組織が硬化し呼吸機能が低下します。
今後20年以内がアスベストによる患者が増えるピークとされており、早急な対策が求められています。
種類
「アスベスト」と一言で言いますが、種類は様々あります。
その中でも規制の対象になっているのがアモサイト、クロシドライト、クリソタイル、トレモライト、アクチノライト、アンソフィライトの6種類です。
アスベストの健康被害報告が出始めたころに規制対象となっていたのは、アモサイト、クロシドライト、クリソタイルの3種類でしたが、平成20年から新たに3種類が規制対象に追加されました。
当初から規制されていた3種類が建築材に多く使用されており、クリソタイルは9割以上を占めています。